佐賀大(佐賀市)は30日、化粧品分野を専門的に学ぶ学部相当の「コスメティックサイエンス学環」(仮称)を新設する構想を発表した。大学によると、この分野で学部相当組織を設置するのは国公立大で初めてという。2026年4月の開設を目指す。
児玉浩明学長は学内で記者会見し、化粧品関係の分野について「売り上げが伸び、大変成長を期待できる」と強調。大学の担当者は取材に対し「海外大学ではコスメティックサイエンスを独立した学問として取り扱うが、日本では専門的な(学部などの)設置がほとんどない」と説明した。
佐賀市内の本庄キャンパスに設置予定で、化粧品に含まれる化学物質の性質や、化粧品が人体に与える影響などを体系的に研究する。学環は「複数の分野を組み合わせて学ぶ新しい教育の形」だと説明し、理工学部や農学部、経済学部など、既存学部の協力を得て、化学や生物学をベースとしながら皮膚科学やマーケティングなども学ぶ。
学士課程の定員は30人の予定。卒業後の進路としては化粧品や化学原料、食料品・飲料のメーカーなどを想定する。
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