警視庁は来年4月にも公安部に、単独でテロを実行する「ローンオフェンダー」の対策を専門に担当する課を全国で初めて設置する方針を固めた。同庁関係者への取材で29日、分かった。安倍晋三元首相銃撃事件や、岸田文雄首相の演説会場に爆発物が投げられた事件などが相次いだことを受け、特定の組織に属さないローンオフェンダーの捜査体制を強化する。

 ローンオフェンダーは1人でテロを計画し実行するため、事件の前兆を把握し未然に防ぐのが難しいとされる。

 組織改編により専門部署は公安3課とし、いずれも過激派対応の公安1課と公安2課を統合して新たな公安1課とし、右翼担当の公安3課を公安2課に改称する。

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