薬物、ギャンブル、アルコールなどの依存症者(アディクト)を描いた映画「アディクトを待ちながら」(82分)が10月4~10日、福島市のフォーラム福島で上映される。主演の高知(たかち)東生(のぼる)さんら実際に依存症を経験した人やその家族が起用されており、4、5日には劇場で関連イベントがある。
高知さんは、覚醒剤と大麻の所持容疑で逮捕されたミュージシャンを演じる。逮捕から2年後、依存症患者らで結成したゴスペルグループのコンサート出演が決まるが、当日の予定時刻になっても会場に現れず出演者やファンらが動揺。ラストはシナリオのない即興芝居で演じられた。
高知さんや橋爪遼さんら違法薬物関連で逮捕歴のある俳優のほか、パチンコ依存症だったことを公表している青木さやかさんが出演する。監督・脚本は、ギャンブル依存症の親戚がおり、これまでも依存症がテーマの連続ドラマを手がけてきたナカムラサヤカさん。プロデューサーは「ギャンブル依存症問題を考える会」代表の田中紀子さんが務めた。
4日は午後0時半の上映回の後、高知さん、ナカムラさん、田中さんらが舞台あいさつをする。5日は、薬物などの依存症からの回復を支援する施設「磐梯ダルク リカバリーハウス」の平塚英樹施設長や入寮者、福島大刑事政策ゼミの学生による対談イベント「依存症と生きづらさ」がある。問い合わせはフォーラム福島(024・533・1717)。(酒本友紀子)
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