静岡理工科大の新キャンパス内でメタバースなどを体感できる「デジタル技術体験ラボ」(静岡市)

静岡理工科大学グループの静岡駅前新キャンパスが完成し、26日に披露会と記念式典を開いた。駅北口の再開発ビル「M20」の地上15階のうち4〜13階に同大情報学部とグループの静岡デザイン専門学校が入る。低層階では今秋までに商業施設が営業を始める予定で静岡駅周辺のにぎわい創出にも一役買いそうだ。

キャンパスの面積は計約9000平方メートル。11階に大学の視覚色彩工学、適応システムなどの4研究室と総合技術研究所、5〜10階には専門学校10学科の講義室やスタジオなどが入る。

12階には産官学連携や社会人教育などを手掛ける地域協働センター「SISTコラボスクエア」、4階にはインターネット上の仮想空間「メタバース」など最新デジタル技術を一般の人が体感できる「デジタル技術体験ラボ」を設け、地域との交流にも生かす。

学生と教員の計約1000人が集う。静岡県袋井市にあった大学法人の本部も同ビル内に移した。記念式典で杉浦哲理事長は「新キャンパスをグループのランドマークと位置付け、地域の発展にこれまで以上に貢献していきたい」と語った。

グループと静岡商工会議所は25日、地域創生や人材育成などを巡り包括連携協定を結んだ。

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