石破茂氏が自民党の新総裁に選出され、ボードを掲げる支援者ら=27日午後、鳥取市

 「この日を夢見ていた」。自民党新総裁に石破茂元幹事長が選出された27日、地元・鳥取県の支援者らは涙を流して抱き合った。待ち焦がれた県選出議員初の首相誕生が事実上決定。歴史的瞬間に歓喜した。

 鳥取市のホテル会議室に大型スクリーンが置かれ、支援者や県内首長ら約150人が投開票の中継を見守った。「勝った、勝った。キャー」。午後3時20分過ぎ、開票結果が伝えられると悲鳴にも似た歓声が上がり、割れんばかりの拍手が5分間鳴りやまなかった。

 その後万歳三唱。演壇に上がった平井伸治知事は「喜びを分かち合いながら次の日本を私たちの手でつくっていこう」と絶叫。石破氏の妻佳子さん(68)は「国のかじ取りをする責任者になり大変な重責。今まで通りどんなご意見も寄せてほしい」と頭を下げた。

 初当選時から応援してきた会社役員田中静雄さん(70)は総裁選出が決まるとガッツポーズし「今回は気合の入り方が違うと感じていた」と満足げ。後援会員の女性(88)は「この日を夢見ていた。今まで通りどんと構えて頑張ってほしい」と期待を寄せた。

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