記録的な大雨に襲われた能登の被災地で、国土交通省の「緊急災害対策派遣隊」(TEC-FORCE)が活動している。地元自治体に代わって河川などの被災状況を調べ、早期の復旧手続きをサポートするのが狙いだ。

 TEC-FORCEは2008年に設立。普段は国交省の地方整備局などで勤務している職員が、研修を受け、災害発生時に隊員として被災地で活動する。北陸地方整備局によると、豪雨を受けて22日に活動を始め、26日時点で148人が参加しているという。

 4人の班で河川、砂防、港湾などそれぞれの専門分野に応じて現地の被害を調べている。27日に輪島市内で報道陣に公開された河川担当班の活動では、ドローンや大型のものさしで護岸の崩落規模を調べていた。

 データは地元自治体に渡され、国への復旧費用の速やかな申請に役立つという。この班の班長で、北陸地方整備局の河村陽一さんは「被害箇所は非常に多い。スピードを重視しつつ正確に調査したい」と話していた。(川村さくら)

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