広島市西区福島町2丁目で26日にあった道路陥没を受けて、市などは27日、避難している住民らを対象に、今後の対応を説明した。また、市がボーリング調査をしたところ、地中に空洞は確認されなかったといい、新たな陥没の可能性はないという。

 市によると、現場付近の市営住宅が傾くなどして、計27世帯53人が小学校などで一夜を過ごした。27日の説明会には、陥没との関連が疑われる雨水管工事を受注した清水建設などの共同企業体が参加。1人あたり1日4千円を支給するほか、ホテルの確保を進める方針を示した。

 被害の全容はわからないままだ。現場の半径50メートル内では、少なくとも11棟の建物にひび割れなどの被害が出ているが、詳しい調査は進んでいない。

 市営住宅から避難している男性(33)は「これからどうなるのかが一番気になるのに、わからないことばっかり。不安は消えない」と取材に話した。(根本快)

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