石川県・能登半島北部を襲った記録的な大雨で、警察や消防、自衛隊は25日も安否不明者らの捜索を続け、輪島市で新たに女性1人の遺体が見つかった。大雨による死者はこれで計9人となった。また、輪島市を中心に孤立集落が多く残されているほか、なお600人超が避難所に身を寄せている。

県によると、死者は輪島市で6人、珠洲市で1人。また、消防などによると24日夜に珠洲市大谷町の捜索現場で1人が救出されたが死亡が確認され、その後、安否不明者の女性(79)と判明した。

県は25日、大雨による安否不明者として、新たに輪島市門前町の中村菊枝さん(75)を追加した。

輪島市を流れる塚田川の氾濫では複数の住宅が流され女子中学生(14)ら3人と連絡が取れなくなっていたが、25日午前に女性1人の遺体を発見。身元の確認を進める。

県によると、24日午後4時時点で、孤立集落は輪島市を中心に12地区46カ所。輪島、珠洲、能登の3市町の37カ所に避難所が開設され、621人が避難している。停電は約2900戸、断水は約5200戸に及ぶ。

大雨で氾濫した塚田川流域で新たに遺体が発見された捜索現場=25日午前、石川県輪島市

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