記録的な大雨の影響による通信障害が続いている。石川県輪島市、珠洲市、能登町での被害が大きい。

 総務省によると、石川県内にある四つのキャリアの携帯電話基地局のうち、274局(23日午前7時半時点)で停波が続いている。「停電による基地局への電源供給ができないことが主な要因」(大手携帯会社)だという。

 被災地への支援も始まっている。携帯各社は、移動電源車や移動基地局車を他の地域から集めている。避難所や学校などに人工衛星による通信サービス「スターリンク」を提供し、無料でWiFi(ワイファイ)に接続できるようにもしている。このほか、携帯電話を水没させてしまった人向けにデータ復旧サービスを無償化したり、携帯電話の故障・修理費用を減免したりする。

 安否確認の手段としては、「災害用伝言ダイヤル(171)」があり、携帯電話などから音声で伝言を残せる。インターネットに接続ができるパソコンやスマートフォンなどから伝言を文字で入力できる「災害用伝言板(web171)」も利用できる。

 総務省は省内に情報連絡室を設置し、職員2人を石川県庁に派遣している。今後の見通しについて、「降雨が落ち着いたこともあり、通行可能な道路も増えている。順次、復旧作業が始まっていて、これから障害状況は改善していくのではないか」としている。

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