浸水被害に遭い、泥が床を覆い物が散乱する石川県輪島市町野町地区のスーパー=21日(もとやスーパー提供)

 記録的な豪雨で河川の氾濫や土砂災害が発生した石川県能登地方で22日、地元消防などが安否不明者の捜索を続ける。道路寸断による集落の孤立が各地で相次いでおり、復旧作業も進める。  気象庁は石川県輪島市、珠洲市、能登町に出していた大雨特別警報を22日午前、大雨警報に切り替えた。激しい雨が降る恐れがあり、引き続き警戒を呼びかけている。  土砂流出があった輪島市の国道249号中屋トンネル付近では、能登半島地震の復旧工事に当たっていた作業員3人の安否が分かっておらず、地元消防が捜索を再開する。  県によると、珠洲市では土砂崩れに巻き込まれた1人が死亡。珠洲市、輪島市、能登町で計3人が行方不明となった。このほか、輪島市の消防によると、住宅4棟が川の水に押し流され、4人が安否不明となっている。  国土交通省によると、22日午前5時半時点で、国道や県道の31区間が土砂崩れなどで不通となった。輪島市、珠洲市、能登町では多くの地区が孤立状態となっている恐れがあり、道路をふさぐ土砂の撤去を急ぐ。輪島、珠洲両市では断水も発生した。


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