警察によりますと、20日午前9時20分ごろ、福岡市中央区天神にある「天神ツインビル」の管理会社から「トイレに弁当箱のような不審物があり、配線がつながっているようだ」と通報がありました。

警察が確認を進めたところ、5階の女性用トイレの個室内で荷物などを置く場所から、紙でくるまれ、隙間からコードのようなものが見える不審物が見つかりました。

警察は爆発物のおそれもあるとして、4階から6階にいた利用客や従業員などを避難させたうえで、機動隊の爆発物処理班を派遣し確認を進めています。

これまでのところ、ほかに不審物は見つかっておらず、けが人もいないということです。

現場は福岡市中心部にある銀行や企業のオフィス、医院などが入る商業ビルで、近くには福岡市役所もあります。

周辺には規制線が張られ、警察官らが慌ただしく対応にあたっていて、避難した人や通行人などで騒然としています。

商業ビル5階にある歯科医院の院長の男性は、午前9時40分ごろ警察に呼びかけられ、患者や職員とともに避難したということです。

男性は、「こんなことは初めてで、着の身、着のまま避難してきました。状況がわからず不安です」と話していました。

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