送検のため前橋署を出る森田大和容疑者(中央)=20日午前
茨城県のアパートで生後間もない女児が浴槽に沈められ殺害された事件で、逮捕された群馬県中之条町の無職森田大和容疑者(24)が、女児の所在を調べていた中之条町役場に「お金がなく面倒を見ることができないので知人に預けた」と説明していたことが、町への取材で分かった。群馬県警は20日、殺人容疑で森田容疑者を送検した。 町によると、今年3月、児童相談所から「第1子がいるようだが、所在が分からない」と連絡があった。町側は森田容疑者と複数回、通話や面談をしたが、預け先が分からず、7月に警察に通報した。捜査関係者によると、出生届は提出されていなかった。 事件は2022年6月下旬に発生。県警は今年8月29日、当時住んでいたアパートのごみ捨て場に新生児の遺体を捨てたとして、死体遺棄の疑いで森田容疑者と同居女性(22)を逮捕した。前橋地検は今月19日、2人を処分保留とし、女性を釈放した。県警によると、女性は病院を受診した際に「第1子は施設に預けている」と説明したという。
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