北海道・知床沖で2022年4月、観光船が沈没し20人が死亡、6人が行方不明となった事故で、第1管区海上保安本部(小樽)が業務上過失致死などの容疑で、豊田徳幸船長=当時(54)=を容疑者死亡のまま書類送検する方針であることが19日、捜査関係者への取材で分かった。

 船の安全管理責任は一義的には船長にある。捜査関係者によると、豊田船長は22年4月23日、出港を見合わせたり、航行継続を中止したりするなど安全を確保する義務を怠り、観光船を沈没させて、自身を除く乗客乗員25人を死亡させた疑いが持たれている。

 1管は19日、同容疑で逮捕した運航会社社長桂田精一容疑者(61)を送検した。

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