豊島区教育委員会によりますと、おととし4月、区立小学校で当時2年生だった男子児童が「同級生にたたかれた」などと学校に訴えました。

学校側は、「わざとではない」という同級生からの弁解や謝罪を受け入れるよう促し、児童は6月以降、学校に行けなくなり、適応障害と診断されたということです。

その後、児童は登校を再開したものの、保護者の判断で去年4月に転校したということです。

こうしたことについて、教育委員会が設置した第三者委員会は報告書をまとめ、児童が同級生から受けたたたくなどの行為4件をいじめと認定しました。

また報告書では、学校側が加害児童からの謝罪を受け入れるよう促したことや、「いじめではない」と誤った認識を持ち、教育委員会にすぐに報告しなかったことについて、対応が不十分だったと指摘しています。

区教育委員会は、「指摘を真摯(しんし)に受け止め、いじめが疑われる場合の対応について、研修などを通し各学校に周知するなど再発防止に努める」としています。

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