七尾港に入港した客船「にっぽん丸」。能登半島地震後、初めてのクルーズ船入港となった=19日午前、石川県七尾市

 商船三井クルーズの客船「にっぽん丸」が19日、石川県七尾市の七尾港に寄港した。元日の能登半島地震後、七尾港へのクルーズ船入港は初めて。船内で開かれた歓迎セレモニーで、市から地元産の新米のコシヒカリなどが贈られた。茶谷義隆市長は「街並みや食文化だけでなく震災の状況も見て、七尾は頑張っていると多くの人に伝えてほしい」と呼びかけた。

 乗客の乗り降りや荷物積み降ろしなどで利用される埠頭が、地震で隆起したり陥没したりした。県がアスファルトで補修して一部が復旧し、クルーズ船が寄港できるようになった。

 七尾市などによると、にっぽん丸は乗客約320人を乗せ、15日に横浜を出発した。

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