北陸新幹線金沢―敦賀(福井県)間が3月16日に延伸開業して半年を迎えた。福井県の推計によると、8月15日までの5カ月間で県内の新幹線駅周辺を約294万人が来訪。前年同時期に比べ23%増えた。一方、敦賀―新大阪間の延伸開業の見通しは立たず、沿線の自治体や経済界からは、福井県小浜市や京都市を経由する現行ルートの変更を求める声も出ている。 福井県の推計は、スマートフォンの位置情報を基に算出。越前たけふを除く県内3駅周辺の来訪者数をまとめた。中でも関東圏からの来訪は、前年同時期に比べ42%増で、関西圏(同24%増)や中京圏(同10%増)を大きく上回った。 8~9月、台風の影響で東海道新幹線が計画運休した際には、北陸新幹線が代替機能を果たした。一方、関西や名古屋方面から北陸へ向かうには、敦賀で乗り換える必要があり、不便を訴える声もある。 新大阪延伸を巡っては、国土交通省が8月、想定工期が2025~28年、工費は最大5兆円超になるとの新試算を明かした上で、25年度末までの着工を目指す方針を示した。
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