盛岡市を含む3市5町を管轄する盛岡消防本部は、消防指令センターで受信した119番通報の内容を救急車と消防車、ドクターヘリ、防災ヘリが文字や地図などの視覚情報で瞬時に共有する全国初のシステムを開発した。現在の電話や無線による伝達に比べて早く正確で、速やかな人命救助につながると期待される。2026年4月の運用開始を目指す。 総務省消防庁は「ヘリコプターを使った救急活動や災害時の救助活動を迅速、効果的に実施できる」と新システムを高く評価した上で、全国各地の消防本部が導入する際は「協力したい」としている。 「患者の容体」「通報場所」といった119番通報の内容が、救急車や消防車、ヘリに搭載された専用端末に文字情報として表示される仕組み。出動中の車両や機体の位置情報も併せて表示され、互いの活動状況をリアルタイムで把握することができる。 現在、救急車と消防車では情報の瞬時共有が実現しているが、ヘリについては電話や無線を使って活動状況や位置情報を伝え合っている。
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