クオッカは、オーストラリアに生息するカンガルー科の動物で、口角が上がり、笑っているように見える表情から“世界一幸せな動物”とも呼ばれています。

東松山市にある埼玉県こども動物自然公園では、4年前から国内で唯一クオッカを飼育していて、毎年繁殖に成功し、今は9頭となっています。

愛くるしい姿が人気のある動物ですが、夜行性で屋外の飼育スペースで展示できる時間は一日に最大3時間しかなく、9頭をいくつかのグループに分けて交代で展示しています。

このため動物園は多くの人にクオッカの様子を見てもらおうと屋内の施設を整備する計画を立て、その費用として1000万円を集めるためウェブ上で寄付を募っています。

施設は夜行性のクオッカが過ごしやすいよう照明を暗くする予定で、来園者は開園中は時間に制限なくクオッカを観察できるということです。

来園した20代の女性は、「前回来た時には展示時間から外れていて見られなかったので、きょうはかわいらしい姿が見られてよかった。クオッカの負担にならない形で長時間展示できる環境ができるのはとてもいいと思う」と話していました。

埼玉県こども動物自然公園の田中理恵子園長は「日ざしが強いとあまり動かない動物なので薄暗い環境で展示して動いているクオッカを見られる環境を作りたい。クオッカも来園者の方も幸せになれるといちばんだと思う」と話していました。

「アニマル基金」の寄付受付ホームページ

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