がん移植マウスを活用した創薬の流れ(イメージ)

 国立がん研究センターとエーザイは12日、新しい抗がん剤候補で胆道がんや子宮体がんなどを小さくする効果を確認したとして、医師主導治験を始めたと発表した。さまざまな患者のがん組織を移植したマウスで、効率良く治験につながったという。標準治療ができない患者が対象で、薬の安全性や有効性を確かめる。

 同センターは創薬に活用するため、日本人のがんをそのまま移植した実験用マウスを作製し、現在651種を保管している。組織の不均一性や遺伝子の特徴などが実際のがんの状態に近いため、人での効果の予測精度が高いという。

 治験は標準治療のない患者最大12人に投与し、安全な用量を検討する。

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