福岡市動物園によりますと、死んだのはことし7月にミャンマーから到着したアジアゾウ4頭のうち12歳のメスです。

来月にも一般公開を予定し名前も公募していましたが、今月5日以降、足を引きずるような様子があり、9日にゾウヘルペスウイルスの陽性が確認されたあと、10日昼前に倒れて死んだということです。

11日午後、ゾウ舎の前に献花台が設けられ、市民たちは福岡に来てからわずか40日余りで名前もないまま死んでしまったゾウを悼み、手を合わせていました。

2歳の息子と訪れた女性は「せっかく来たばかりなのに残念だなと思います。残る3頭は元気に過ごしてほしいです」と話していました。

福岡市動物園の川越浩平園長は「別のメスの3歳の子どものゾウの面倒をよく見てくれてお姉さん的存在でした。あっという間の出来事で職員も困惑していますが、子どものゾウも死を理解して悲しんでいる様子です」と話していました。

献花台は今月23日まで設けられ、この日に毎年行われる慰霊祭でほかの動物たちとともに供養されますが、動物園では死んだゾウにも名前をつけて送り出したいとしています。

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