法務省は9日、2002年に当時のマブチモーター社長、馬渕隆一さん宅での放火殺人など、3事件で計4人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われ、刑が確定した守田克実死刑囚(73)が、東京拘置所で死亡したと発表した。死因は特定されていないが、転移性肝がんと大腸がんを患っていた。

法務省によると、今年7月に入浴中のめまいで転倒。8月にがんと診断されて治療中だったが、今月9日午前4時55分ごろに死亡が確認された。

確定判決によると、畠山(旧姓小田島)鉄男元死刑囚=17年に74歳で病死=と共謀。02年8月に千葉県松戸市の馬渕さん宅で現金数十万円と貴金属を奪い、妻と長女を絞殺し放火した。同年9〜11月には、東京都目黒区の男性歯科医や千葉県我孫子市の金券ショップ経営者の妻を殺害、現金を奪うなどした。

一審千葉地裁は06年に求刑通り死刑を言い渡し、東京高裁も支持。11年に最高裁で確定した。

法務省によると、刑事施設に収容されている確定死刑囚は107人となった。〔共同〕

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