2004年9月9日、愛知県豊明市の住宅で、加藤利代さん(38)と長男の佑基さん(15)、長女の里奈さん(13)、次男の正悟くん(9)の親子4人が殺害され、自宅が放火されましたが、事件は今も未解決のままです。
発生から20年となる9日、亡くなった利代さんの姉の天海としさん(62)が、事件の特別捜査本部が置かれている愛知警察署を訪れ、若手の警察官などおよそ100人を対象に講演しました。
警察によりますと、署員の6割以上が事件後に警察官になったということで、天海さんは「事件発生時と同じ気持ちで一歩も踏み出せず、スタートラインに立ったままの私たちのような遺族がいることを忘れないでほしい。どれだけ時間がたっても、犯人が検挙されて初めて殺害された4人の無念を晴らすことができるので、どうか諦めないでほしい」と訴えました。
このあと事件現場近くで献花が行われ、天海さんや捜査員などが、4人が写った写真の前に利代さんが好きだったカサブランカの花を供えていました。
天海さんは「『20年、いい報告ができなくてごめんね』と言って手を合わせました。犯人検挙のために力を貸してとお願いしました」と話していました。
情報提供は、愛知警察署の特別捜査本部「0561-39-0110」で受け付けています。
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