北朝鮮からシジミを不正に輸入したとして、山口県警などの合同捜査本部は5日、埼玉県の水産物輸入会社と、当時会社代表の男性(37)=さいたま市、中国籍、当時同社社員の男性(64)=東京都、取引先の女性会社役員(60)=東京都、中国籍=を外為法違反(無承認輸入)の疑いで書類送検した。

書類送検容疑は2020年1月23日、北朝鮮産のシジミ1万7960キロ(輸入申告価格343万2467円)を不正に輸入した疑い。

また門司税関(北九州市)も5日、北朝鮮から輸入したシジミをロシア産と偽り申告したとして、関税法違反(虚偽申告輸入)の疑いで、輸入会社と3人を山口地検に告発したと発表した。

不正輸入を巡っては、山口県警などが22年12月、シジミの産地を偽って販売したとして、輸入会社を含め数十カ所を家宅捜索。24年8月には、外国産シジミを青森県産と偽って販売したとして、不正競争防止法違反の罪で下関市の水産加工・販売会社と同社取締役が起訴されていた。

北朝鮮が核実験やミサイル発射を繰り返していることから、日本政府は北朝鮮が相手の輸出入を全面禁止する独自制裁を続けている。〔共同〕

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