関西電力は2023年に策定した福井県内の原発の使用済み核燃料の搬出計画で、六ヶ所村の再処理工場の今年度上期までの完成を前提に、2026年度以降の搬出開始を目指すとしていましたが、ことし8月に再処理工場の完成時期の目標が2026年度中に延期されたことを受けて見直しを進めています。

5日は関西電力の森望社長が福井県庁で杉本知事と面会し、見直しについて陳謝したうえで、今年度末までに新たな搬出計画を示すことを伝えました。

そのうえで見直しができなければ、法律で定められた運転期間である原則40年を超える原発は運転させない考えを示したうえで「不退転の覚悟で臨みたいと申し上げており、改めて同じ覚悟で私みずからが先頭に立ち強い決意を持って臨む」と述べました。

これに対して杉本知事は「福井県と関西電力との信頼関係にかかわる重大な問題であると認識をしており極めて遺憾だ。できるだけ早く示してほしい」と応じました。

福井県内では高浜原発1号機と2号機それに美浜原発3号機が40年を超えて運転しています。

杉本知事と面会したあと、森社長は「誠に申し訳ないという思いでいっぱいだ。実効性があるように見直して報告するということがいまわれわれのなすべきことで、私としてもしっかりと会社のトップとして責任を持って進める」と話していました。

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