千葉県の熊谷俊人知事は5日の定例記者会見で、1923年の関東大震災の際に虐殺された朝鮮人の追悼式典に知事就任後初めて弔電を送った対応を巡り「国籍や民族の違いを超えて、犠牲者を追悼したいとの考え方だ」などと見解を述べた。  式典は、市民団体が同県船橋市で1日に開いた。弔電は「関東大震災で犠牲になられた全ての方に対し、心から哀悼の意を表します」との内容。熊谷氏は、式典の案内が来たため弔電を送ったと説明した。  朝鮮人虐殺などなかったとの言説が一部にあることに関し、県史では政府調査などに基づき96人超が犠牲になったとされているとして「それが、われわれとしての一つの立場だ」と述べた。


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