福島地裁

 宮内庁関係者や東大大学院客員教授を名乗り、皇室への献上名目で福島、茨城両県の農家から作物をだまし取ったとして詐欺、偽造有印公文書行使などの罪に問われた東京都練馬区、農業園芸コンサルタント加藤正夫被告(76)に、福島地裁(島田環裁判長)は5日、懲役3年、執行猶予5年(求刑懲役3年)の判決を言い渡した。

 弁護側は「被告は宮内庁から依頼され、献上品を推薦する権限を持っていた」と否認していた。

 起訴状によると、被告は2022~23年、献上品を選定する権限がないのに、「宮内」の印を押した宮内庁大膳課名義の偽の「献上依頼書」を農家らに渡し、福島市のモモ4箱などを詐取するなどしたとされる。

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