小林製薬が製造した紅麹(こうじ)原料を含むサプリメントの健康被害問題で、大阪府の40代男性が服用後に薬剤性急性腎障害などを発症したとして、製造物責任法(PL法)に基づき、同社に約495万円の損害賠償を求めて大阪地裁に提訴したことが、4日分かった。原告の代理人弁護士が記者会見し、明らかにした。

一連の健康被害問題で、小林製薬に対する損賠提訴は初めてとみられる。同社は「個別のお客様とのやり取りに関する回答は差し控える。訴訟を提起されたか否かを問わず、誠実かつ適切な補償を行っていく」とコメントした。提訴は7月12日付。

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