訓練で発災後の初期対応手順などを確認した(3日、新潟市)

北陸地方整備局は3日、新潟県下越地方の大規模地震を想定した防災訓練を実施した。発災後の初期対応手順などの確認のほか、新潟県や新潟市など関係機関との連携も確認し、迅速かつ的確な災害対策を実施できるようにするのが訓練の目的。1月の能登半島地震の教訓も踏まえた訓練も盛り込み、災害時の対応力向上につなげる。

今回の訓練は午前9時に新潟県下越地方で最大震度7の地震が起きた想定で実施した。震源地は新潟市と佐渡市の間の越佐海峡で、地震の規模はマグニチュード(M)8.0。

訓練の後半では新潟県や新潟市との情報共有をテレビ会議で実施した(3日、新潟市)

訓練には同整備局の本局と管轄内の各事務所を合わせて約1550人が参加した。訓練の後半では、新潟県や新潟市ともテレビ会議で被災状況について情報共有の確認もした。

同整備局によると、大規模地震を想定した防災訓練は毎年実施しているが、1月の能登半島地震では被災地への通信がつながりにくかったほか、支援物資の輸送に課題があったという。そのため今回の訓練では、新潟港(新潟市)と両津港(佐渡市)が被災して使えない想定を訓練に盛り込み、佐渡島への支援物資を直江津港(上越市)から輸送する手順の確認もした。

報道陣の取材に応じる北陸地方整備局の齋藤統括防災官(3日、新潟市)

訓練終了後、同整備局の齋藤充・統括防災官が報道陣の取材に応じ「職員は能登半島地震の対応をしているので、迅速に行動できていた。狙い通り確認すべきことが確認できた」と感想を述べた。

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