野崎幸助さん(右)と元妻の須藤早貴被告=2017年12月(ジャーナリストの吉田隆氏撮影)

 2018年に「紀州のドン・ファン」と呼ばれた資産家野崎幸助さん=当時(77)=を殺害したとして起訴された元妻須藤早貴被告(28)が、別の男性から現金をだまし取ったとする詐欺罪の判決で和歌山地裁(福島恵子裁判長)は2日、懲役3年6月(求刑懲役4年6月)を言い渡した。  野崎さんに対する殺人と覚醒剤取締法違反(使用)の罪の審理は分離され、裁判員裁判の初公判が12日に開かれる予定。  詐欺事件の公判で検察側は、当時美容専門学校に通いながらキャバクラに勤務していた被告が、客だった男性と知り合い詐欺を企てたと指摘。「美容コンクールの審査をしていた社長から留学の話を受けた」などと説明し現金をだまし取り、海外旅行代金に充てたとした。  被告は「金を受け取ったことは事実だが、私の体をもてあそぶために金を払った」などと主張していた。  起訴状によると、被告は15年3月~16年1月に札幌市の男性=当時(61)=から海外留学の準備金などの名目で現金計約2980万円をだまし取ったとしている。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。