関東大震災の死亡者調査表(日本災害史研究者の北原糸子さん提供、画像の一部が加工されています)
1923年に発生した関東大震災で、詳細な記録が残っている死者3万8332人の平均年齢が約28歳だったことが30日、共同通信のデータ分析で分かった。死者数は低い年代ほど多く、10歳以下が全体の25%を占めており、30歳以下は全体の60%。平均寿命が40代前半だった年代構成を反映し、幼い子どもや若年層の多くが犠牲になった。 全体で約10万5千人の犠牲者が出た関東大震災から9月1日で101年。公益財団法人「東京都慰霊協会」が保管していた「震災死亡者調査表」の個別データが今年になって開示された。 関東大震災では死者・行方不明者のうち約7万人が東京府内(当時)で亡くなった。このうち約3万8千人分の調査表が残っており、慰霊協会が大震災100年に合わせてデータベース化。性別や年齢、本籍地、住所、死亡場所が記された個別のデータを研究目的などに限って開示した。 調査表の年齢は数え年の人も多いとみられるが、開示データに記された年齢をそのまま集計した。それによると、10歳以下が9438人で最多。11~20歳が7492人。
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