斎藤元彦兵庫県知事の疑惑告発文書問題で、県議会の調査特別委員会(百条委員会)は30日、パワハラ疑惑について斎藤氏本人に初めて証人尋問した。斎藤氏は多くの職員が証言する「叱責」の数々について、自身の物言いに反省を示す場面もあったが「仕事は厳しくというのが私のスタイルだ」と説明。パワハラかどうかは百条委が判断することだとし、自ら認める発言はなかった。

 前回知事選で斎藤氏を推薦した日本維新の会も内容を注視しており、27日に記者団から対応を問われた共同代表の吉村洋文大阪府知事は百条委の内容次第で不信任決議案を出す可能性を示唆。維新幹部が近く県議団と対応を協議する見通しで今後の動きが焦点になる。

 文書は元県幹部の男性が作成、配布したもので疑惑7項目を列挙。パワハラ疑惑では、出張先で公用車を降り20メートル歩かされただけで怒鳴り散らすなどし「職員の限界を超える」と記載していた。

 斎藤氏は30日の尋問で、公用車を降りて叱責した場面について、職員対応が不十分で、当時の自身の言動はやむを得ないとの考えを強調した。

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