石川県は30日、能登半島地震で被害を受けた水産業の復興に向けた方針を決定した。海底が大きく隆起した漁港は2025年度中をめどに仮復旧、28年度中に本格復旧を終えるとの工程表を提示。水揚げする岸壁などを段階的に復旧させ、順次漁を再開できるようにする。被災自治体や漁業関係者で構成する復興協議会で了承された。
半島北部の漁港では地盤が最大4メートル隆起し、完全に陸地化した港もある。仮復旧として、隆起部分に桟橋や道路などを設置する手法を示し、本格復旧では、沖合や隣接する場所の海底を掘るなどして船の停泊場所を新設するといった方策を盛り込んだ。
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