厚生労働省が公表した人口動態統計の速報値によりますと、ことし1月から6月までの上半期に生まれた子どもの数は、外国人を含めて35万74人でした。

去年の同じ時期と比べると2万978人、率にして5.7%の減少となり、(去年は37万1052人)3年連続で40万人を下回り、国が統計を始めた1969年以降で最も少なくなりました。

また、10年前の2014年と比べると14万6317人、率にして29%と、(2014年は49万6391人)3割近く減少していることがわかります。

去年は1年間の出生数が外国人を含めた速報値で75万8000人余り、日本人の出生数は72万7000人余りと、いずれも過去最少となりました。

ことしも今のペースのまま減少すれば、出生数が過去最少となる可能性があります。

上半期の結婚数は

一方、上半期の結婚の数は、去年の同じ時期より2181組増え、24万8513組でした。

ただ、10年前の2014年(33万2257組)と比べると、8万組以上減少しています。

厚生労働省「少子化対策は待ったなしの危機的状態」

厚生労働省は「若い世代の減少のほか晩婚化や晩産化に加え、新型コロナウイルスの感染拡大時に結婚数が減ったことの影響もあり、今後も中長期的に出生数が減少する可能性がある。少子化対策は待ったなしの危機的状態にあり、対策に取り組んでいきたい」としています。

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