広瀬めぐみ前参院議員(58)=自民党離党、議員辞職=が公設第2秘書の給与などを国からだまし取った疑いがある事件で、東京地検特捜部は30日、広瀬前議員を詐欺罪で在宅起訴し、発表した。
秘書給与の不正受給を防ぐため国会議員秘書給与法が改正された2004年以降の立件は、初めて。
特捜部の発表によると、広瀬前議員は22年12月~23年12月、公設第1秘書の妻を公設第2秘書として届け出たが勤務実態がなく、計358万円の秘書給与と退職手当を国からだまし取ったとされる。
関係者によると、給与は公設第2秘書の口座に振り込まれたが、この大半を広瀬前議員が受け取っていたという。
特捜部は7月、広瀬前議員の議員会館の事務所(東京・永田町)などを家宅捜索。その後の任意聴取で広瀬前議員が、勤務実態のない秘書の給与などを受け取ったと認めていた。
01年に弁護士登録した広瀬前議員は、22年7月の参院選(岩手選挙区)で初当選。しかし特捜部の捜索を受けて自民党を離党し、今月15日に議員辞職した。同日に出したコメントでは、公設第2秘書の給与を自身が受け取ったと認め、動機を「事務所の経費捻出のため」と説明した。
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