台風10号は29日朝、鹿児島県薩摩川内市付近に上陸した。各地で暴風や大雨による被害が発生し、死者やけが人が出ている。気象庁によると、台風は30日に九州地方を横断し、その後本州や四国を東に進むが、台風の動きが遅く、西日本を中心に長時間にわたり猛烈な風が吹き、総雨量が多くなる見通し。
各地の情報を随時更新します。
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■■■8月30日■■■
08:15
就活の学生、初の上京で足止め
JR東京駅では30日朝、切符の変更や払い戻しを求める客らが切符売り場で列を作っていた。スーツケースを持った外国人旅行客の姿もあった。
大津市の男子学生(22)は、就職活動で都内の企業のインターンシップに参加するため27日に上京。29日に帰るつもりだったが、東海道新幹線が運休したために帰れず、都内のホテルに宿泊した。30日は北陸新幹線を利用して帰るという。「3時間ほどで帰れるところが5~6時間かかる。台風は心配だったが、ぎりぎり大丈夫かと思っていた。初めての上京でこんなことになってしまった」と話した。
08:00
台風、大分県由布市付近から北東へゆっくり進む
台風10号は30日午前7時現在、大分県由布市付近にあって、北東へゆっくりと進んでいる。中心気圧は994ヘクトパスカルで、最大風速は23メートル、最大瞬間風速は35メートル。30日朝までに最大風速25メートル以上の暴風域はなくなった。
07:30
「列車ホテル」700人が利用
JR東海は、東海道新幹線の運休を受け、29日夜から30日朝にかけて、ホームに停車中の新幹線の列車を乗客らに開放する「列車ホテル」を設けた。東京駅で631人、新大阪駅で53人、名古屋駅で16人の計700人が利用したという。
07:30
九州なお12万戸停電、復旧見込みは「確認中」
九州電力によると、30日午前7時半時点で、九州全体の約1.7%にあたる約12万8150戸が停電している。内訳は、鹿児島県で約11万1850戸、長崎県で約8300戸、宮崎県で約3190戸、大分県で約1680戸、佐賀県で約1080戸、熊本県で約1030戸、福岡県で約1020戸。いずれも復旧見込みは「確認中」としている。
この台風で停電規模が最大だったのは、29日午前11時の約26万2800戸。
07:00
神奈川県二宮町で「緊急安全確保」を発令
神奈川県二宮町は町内全域に警戒レベルの最も高い「緊急安全確保」を発令した。「町内を流れる葛川があふれた」として、屋内の2階以上など高い場所に避難して安全を確保するよう呼びかけている。
埼玉県川越市でも大雨によって市内を流れる川越江川で氾濫(はんらん)が発生したとして、寺尾地区の4777世帯1万577人を対象に緊急安全確保が発令された。
06:36
愛媛 JR宇和島駅は閑散
愛媛県宇和島市のJR宇和島駅前は30日朝、雨は降り続けているものの、風はほとんどみられなかった。予讃、予土両線は県内では終日運休となっており、構内はひっそりとしていた。駅前広場のコンビニエンスストアには臨時休業を伝える貼り紙が掲げられていた。広場のバス停にいた女性会社員(21)は、普段よりも1時間早い午前6時過ぎのバスを待った。職場までは約30分の道のりだが、土砂崩れの影響に備えたという。「市内は川が多いので氾濫(はんらん)や洪水がとても不安。何事もなく台風が過ぎ去ってくれればと思う」と話した。
06:15
中央道は通行止め、東名高速も見込む
中日本高速道路は、中央道の八王子IC~八王子JTCの上下線、八王子JCT~上野原ICの上りを通行止めにしたと発表した。30日午前6時15分時点で、東名高速の静岡IC~焼津IC、新東名高速の新静岡IC~藤枝岡部ICなど計11区間が通行止めとなっている。
さらに、30~31日にかけて、東名高速の焼津IC~吉田IC、新東名高速の新富士IC~新清水JCTの各上下線など計7区間についても、今後通行止めを見込んでいる。
05:00
東京―新大阪で運転見合わせ
JR東海は30日、同日の東海道新幹線について、東京―新大阪間で始発から運転を見合わせると発表した。31日の運休計画については、台風の進路予報などを踏まえ、30日午前9時半ごろに発表するという。
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