東京地検特捜部は29日、自民党安倍派から受領した裏金に関し政治資金収支報告書に虚偽記入したとして、政治資金規正法違反罪で堀井学元衆院議員(52)を略式起訴した。地元有権者に香典や枕花を提供したとして、公選法違反罪でも略式起訴した。堀井元議員は28日に辞職している。
事務所関係者によると、堀井元議員は事務所内で複数回、香典提供の違法性を指摘されたが「慣例としてやってきた。いきなりやめることはできない」として秘書らに続けるよう指示。秘書らを通じて有権者に渡した香典の金額は1万~数万円とされる。
堀井元議員は安倍派から政治資金パーティー券の販売ノルマ超過分として2018年以降、計2196万円の裏金を受領。事務所関係者は特捜部の任意の事情聴取に対し、香典の原資に裏金が充てられたほか、スーツ代や靴代、サウナ利用代などとして、堀井元議員が数百万円を私的流用したと供述していた。
堀井元議員は、裏金事件で党役職停止1年の処分を受けて今年6月、次期衆院選に立候補しない考えを表明。
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。