大阪公立大の学長への就任が決まった桜木弘之副学長(66)は28日の記者会見で、2025年4月1日から4年間の任期中に「大学院の研究科すべてに英語だけで修了できるコースをつくる」と抱負を語った。世界大学ランキングで200位入りを目指し、大学の国際化を加速させる。
同コースが設けられているのは現在、15研究科のうち理学や医学など4研究科のみ。英教育専門誌タイムズ・ハイヤー・エデュケーション(THE)がまとめる世界大学ランキングで、公立大は24年に「1201〜1500位」だった順位を35年までに200位以内に引き上げる目標を掲げている。国内大学で24年に200位以内だったのは、東京大や京都大など5大学にとどまっておりハードルは高い。
桜木氏は大阪市立大理学部長や副学長などを経て、同大学と大阪府立大が統合して大阪公立大となった22年から研究戦略・国際戦略の担当理事・副学長を務めている。専門は原子核物理学。
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