文部科学省は、児童・生徒や学校などの状況を把握するため、生徒や教員の数などを調べる「学校基本調査」を毎年度行っています。
その速報値が28日に公表され、今年度の高校の生徒数は、全日制と定時制、通信制などを合わせて319万7099人となり、前の年度より1万3624人多くなりました。
このうち、全日制は282万6224人と、前の年度より2万1724人減って、10年連続で減少しました。
一方、通信制高校の生徒数は、前の年度より2万5144人多い29万118人と、9年連続で増加し、過去最多となりました。
定時制は7万2191人で5年連続減少していましたが、今年度は1638人増えました。
また、通信制高校の数は公立と私立、合わせて303校で、こちらも過去最多となりました。
文部科学省は「通信制高校は、不登校などさまざまな事情のある生徒に教育の機会を提供していることから、生徒数が増加しているとみられる。柔軟で質の高い教育を実現させることが重要であり、通信制高校の質の向上に取り組んでいきたい」としています。
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