太平洋戦争の末期、「鉄の暴風」と言われるほどに多くの空襲や艦砲射撃、それに地上戦による無数の砲弾にさらされた沖縄は、およそ1万トンが不発弾として残ったと推定され、本土復帰後に地上で発見されたものは陸上自衛隊の不発弾処理隊が処理を続けています。
こうした中、処理隊には23日も日中に複数の不発弾の発見情報が寄せられ、対応にあたっていました。
那覇市泊の住宅工事現場でアメリカ製の長さおよそ40センチの5インチ艦砲弾が見つかると、現場にかけつけた隊員が危険性がないか確認したうえで不発弾をトラックに載せて回収していました。
この回収で本土復帰後に部隊が処理した件数が4万件に達しました。
現場の対応にあたった第101不発弾処理隊の岩瀬亘隊長は「きょうだけで3件対応したが、それだけ多くの不発弾が沖縄には存在している。引き続き無事故で不発弾を除去し、県民が安全な生活を送れるようしっかり務めていきたい」と話していました。
不発弾の処理は、今もなお、平均すると1日に1件以上のペースで続けられていて、すべてを処理するにはあと70年から100年ほどかかるとみられ、“終わらない戦後処理”とも言われています。
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