溝口氏は島根県益田市の出身で、昭和43年に当時の大蔵省に入り、官房長などを経て、平成15年1月から1年半にわたって、財務省の国際金融部門のトップ、財務官を務めました。

財務官の在任中は、外国為替市場で円高ドル安が進む中、円売りドル買いなどの市場介入を繰り返し、平成15年の介入額は20兆円を越え、アメリカの雑誌では「ミスター・ドル」とも紹介されました。

財務省を退職後は、平成19年に行われた島根県知事選挙に立候補して初当選し、平成31年まで3期12年島根県知事を務めました。

在任中は県職員の削減や特別職の給与カットなどの行財政改革に取り組みました。

また、人口減少対策にも力を入れ、子育て支援策の充実を図り、島根県の「合計特殊出生率」を、全国でトップクラスに押し上げました。

島根県によりますと、溝口氏は今月20日老衰のため亡くなりました。

78歳でした。

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