大阪府は21日、能登半島地震の被災地の子どもらを2025年大阪・関西万博に招待すると発表した。ふるさと納税を活用して個人や企業から入場券代や宿泊費などに必要な資金を募り、集まった金額に応じて招待人数を決めるという。

 府によると、招待の対象は石川県の輪島市、珠洲市、穴水町、能登町の小学5・6年生、中学生とその保護者の2人1組で、万博を含む2泊3日の大阪観光に招待する。

 夏休み期間にあたる来年7、8月に招待する予定で来年1月ごろから希望者の申し込みを受け付け、応募者多数の場合は抽選で決める。

 寄付は10月下旬から来年5月まで個人や企業から受け付け、集まった資金は全て招待事業にあてるという。府外の寄付者は、一定額以上を寄付した場合に返礼品として万博の入場券を受け取ることができる。

 吉村洋文知事は会見で「地震でつらい思いをしたと思うが、未来社会を万博で見てもらって少しでも元気になってもらいたい」と語った。(野平悠一)

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。