売れ残ったパンをロッカーから購入する客=横浜市(同市提供)

 横浜市で食品販売店が売れ残った商品をロッカーに預け、通常価格より安く販売する取り組みが進んでいる。SDGsロッカーとも呼ばれ、1月に開始してから連日完売する人気ぶり。推定2トン超が廃棄を免れた。市の担当者は「食品ロス削減に貢献できる」と力を込める。  7月下旬、市営地下鉄関内駅にずらっと並ぶ21個のロッカー。扉が透明で、中には専門店の食パンやクロワッサンなどが入っていた。  市は、約30年前からロッカーで無人販売を手がける会社アルファロッカーシステム(同市)と連携。市内3カ所に計48個のロッカーを設置した。  月ごとに店からロッカー会社へ使用料を支払うシステム。商品は閉店間際の夕方から夜にかけて持ち込まれることが多い。  利用している関内駅近くの「縁道パン」店長藤井敏明さん(57)は、ロッカーで店のことを知り、実際に足を運んでくれた客もいたといい、売り上げも増加した。  市は、新たに食品を提供してくれる店を募集するとともに、ロッカー会社と冷蔵に対応できるタイプを今後開発したいとする。


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