特定の分野で突出した才能を持つ「ギフテッド」と呼ばれる子どもへの理解を深め、最新の知見を学ぶ国際会議「アジア太平洋ギフテッド教育研究大会」が17日、香川大(高松市)で開かれた。日本では初開催。20日までの4日間、27の国と地域から300人超が参加する。
大会は学術団体「アジア太平洋ギフテッド協議会」を母体に、1990年から世界各地で隔年開催。各国のギフテッド教育関係者らが集まり、現場での実践例や研究成果を発表する。今大会は18回目。
開会のあいさつで、実行委員長を務める愛媛大の隅田学教授は「世界中の参加者の皆さんに、日本でも才能教育の支援や理解を広げる仲間になってほしい」と観衆に伝えた。
富山県から参加した40代女性は、18歳の時、留学先の米国で作文の技量でのギフテッド認定を受けたという。「ようやくの日本開催でうれしい。国内でも理解が進んでいってほしい」と興奮気味に話した。
開会に先立ち16日からは、サウジアラビアや台湾など、7つの国と地域から当事者の中学生約90人が参加する「ユースサミット」も開催。20日まで高松市内で探究活動を行う。日本からは11人が参加している。〔共同〕
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