画像をクリックすると…

8月13日ごろから、Xでは台風への警戒の呼びかけなどを装った投稿が数秒ごとに相次いでいます。

投稿の文言は、「台風7号が関東に迫ってきています」「停電リスクが高くなりますので事前の対策が必要です」など、ほかのアカウントの投稿をコピーしたもので、投稿にある報道機関の記事やNHKの放送画面などから無断で切り取った画像をクリックすると、アダルトサイトや出会い系サイトにつながるようになっています。

5800件の投稿繰り返すアカウントも

NHKがSNSの分析ツール「Brandwatch」で分析したところ、スパムの投稿は少なくとも40種類あり、13日から16日午後3時までで30万件余りにのぼっていて、このうち半数ほどの15万件余りは台風7号が関東に近づいてきた16日に出されていました。

投稿は海外のものとみられる300以上のアカウントで行われ、なかには1つで5800件繰り返しているものもあるなど、Xで「台風」などと検索してもスパムで埋め尽くされて、知りたい情報にたどりつきにくくなっています。

南海トラフ臨時情報の際にも相次ぐ

災害時には偽情報や誤った情報が出やすいうえ、7月下旬の東北地方の記録的な大雨以降、8月8日に南海トラフ地震臨時情報が出された際にも、同様のスパムの投稿が相次ぐようになっています。

誰が投稿しているのか、ふだんどんな投稿をしているアカウントかを確認し、出どころが分からない投稿はクリックしたり拡散したりせず、公的機関や報道機関が公式に出している情報を確認することが重要です。

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