台風7号は16日、お盆シーズンの交通機関を直撃した。東海道新幹線は東京―名古屋間の終日運休を事前に決定。利用客からは「早めに発表してくれて良かった」との声も上がり、旅程を変更する人も。目立った混乱は見られなかった。
JR名古屋駅のコンコースはキャリーバッグを持った人が行き交い、駅員はしきりに運行状況をアナウンスしていたが、この時期にしてはまばら。仕事で名古屋市を訪れた岐阜県羽島市の会社員佐久間祐二さん（63）は岐阜羽島駅から「こだま」を1駅利用した。「私鉄だと時間がかかるので、この区間だけでも運行してくれて助かった」と胸をなで下ろした。東京行きの高速バスを待っていた中国人の男性（32）は「早めに運休が分かりバスを予約できた」と話した。
JR新大阪駅でも電光掲示板で計画運休が案内され、大きな混乱はなかった。大阪市の公務員生野未祐希さん（35）は、台風接近を見越し旅行先を山梨県から福岡県に変更。「新幹線をキャンセルする手間はかかったけど、旅行に行けて良かった。どこを巡るかは車内で考える」と話した。
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