広島市の平和公園にある「平和の鐘」には、世界が1つになってほしいという願いを込めて、国境のない世界地図が刻まれています。

広島ユネスコ協会は毎年、終戦の日にこの鐘を鳴らして平和への思いを新たにしようと集いを開いていて、15日は被爆者や地元の高校生などおよそ80人が参加しました。

はじめに、3人の高校生が日本語や英語で平和への願いを込めてスピーチし、このうち、高校2年生の甲斐なつきさんは「私たちは被爆者の声を聞ける最後の世代です。原爆の惨禍を未来につなぎ、戦争で傷つけられる人がいない世界がやってくるまで平和のために行動し続けます」と話しました。

参加者は、黙とうをささげた後、戦争や核兵器のない世界を願って順番に「平和の鐘」を鳴らしていました。

原爆資料館の元館長で、母親の胎内で被爆した畑口實さん(78)は「世界で核の脅威が高まるなか、広島、長崎と同じことが二度と起こらないようにという思いを込めて、平和の鐘を鳴らしました」と話していました。

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