大阪市が何度も中止を求めたにもかかわらず、住吉区のJR我孫子町駅前などでハトやカラスに餌やりを繰り返し、鳥の鳴き声などで周辺の生活環境を害したとして、市は23日、餌やりをしていた個人に対して、動物愛護法に基づき餌やりの中止を命令したと発表した。命令は17日付。

 市によると、ハトやカラスへの餌やりで、動愛法に基づいた中止命令が出るのは異例。

 JR我孫子町駅周辺では、10年以上前から食パンや米などが路上にまかれ、やってきたハトやカラスのフンや鳴き声で、周辺の住民の生活に支障が出ていたという。

 住民の声を受け、住吉区は2021年度から調査を開始。その後、餌やりをする個人を特定し、市が中止を求めて指導や勧告を続けてきた。しかし餌やりは続いたため、市はさらに強い行政処分となる命令を出すことにした。期間は来年4月30日まで。

 横山英幸市長は23日、報道陣に「環境問題や周辺住民の声があっても一向に改善されなかったので判断した。命令違反の場合は警察に告発することになる」と説明した。(原田達矢)

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