気象庁は14日、宮崎・日向灘を震源とする地震を受け、南海トラフ地震の想定震源域で生じた地下の岩盤の「ひずみ」について「通常みられる変化以外は確認できない」との見解を示した。宮崎県で起きた震度6弱の地震から15日で1週間が経過する。同庁は引き続き巨大地震への注意を呼びかけた。

8日夕の地震発生後、震度1以上を観測した地震は23回発生しているが、13日と14日(正午まで)は起きていない。同庁の担当者は「徐々に減っているが、発生前よりは活発なので引き続き備えてほしい」とした。

同庁は8日に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)を発表し、15日までの1週間は備えの再確認を呼びかけるほか、ひずみの観測状況を公表している。15日までに特段の異常が確認されなければ、同日午後5時に呼びかけや情報提供を終える。

JR東海は14日、臨時情報を受けて東海道新幹線の三島―三河安城間で実施している減速運転を、異常な現象がなければ15日午後5時から通常運行に戻すと発表した。

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