連日の猛暑が続く中、山梨県鳴沢村にある国の天然記念物「鳴沢氷穴」が人気だ。内部は真夏でも2、3度ほどで、多くの人たちが行列を作り、つかの間の涼を楽しんでいる。

 氷穴は、1100年以上前に起きた富士山の噴火により流れ出た溶岩が徐々に冷めて収縮する際、内部のガスが噴出し、残った空洞が洞窟になったもの。冷蔵庫がなかった時代には、凍った西湖の氷を貯蔵し、天然の冷蔵庫として使用されていた。地下21メートルの最深部では、その様子が再現されており、昨年12月に搬入され積み上げられた氷が青くライトアップされ、幻想的な雰囲気を作り出していた。

 東京都から静岡県富士宮市の祖父母宅に帰省中に家族で訪れた庄司莉緒さん(10)は「ジャンパーを羽織っても寒かった。外は暑いのに、中が寒いから氷が解けないのかな」。妹の梨瑚(りこ)さん(7)は「ライトアップされた氷がきれいだった」と話した。

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