目次

  • 【高速道路】下りの渋滞 各地で始まる

  • 【新幹線】下りの一部で自由席乗車率が100%超

【高速道路】下りの渋滞 各地で始まる

日本道路交通情報センターによりますと高速道路の下り線は、
▽中央自動車道で午前中に一時、40キロを超える激しい渋滞となり、
午後6時現在では、
▽名神高速道路で京都東インターチェンジ付近を先頭に21キロ、
▽新東名高速道路で生平トンネル付近を先頭に13キロの渋滞などとなっています。

一方、東日本高速道路は台風5号の接近に伴って、11日夜から13日にかけて東北地方の一部区間で通行止めなどの交通規制を行う可能性があるとしています。

【新幹線】下りの一部で自由席乗車率が100%超

JR各社によりますと、新幹線の下りは10日が混雑のピークで、午後4時半までの時点で、東海道新幹線は、すべてが指定席になった「のぞみ」を中心に、東京駅を出発する下り列車がほぼ満席となったほか、東北新幹線や▽北陸新幹線などの一部の列車で、自由席の乗車率が100%を超えました。

このうち東海道新幹線は、「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」の発表を受けて、今月8日から1週間程度、静岡県の三島駅と愛知県の三河安城駅の区間で速度を落として運転しているため、少なくとも10分ほどの遅れが出る見込みだということです。

また台風5号の接近に伴い、
▽東北新幹線、山形新幹線、秋田新幹線はいずれも12日の始発から遅れや運休が出る可能性があるということです。

【空の便】羽田・大阪からの便はほぼ満席

国内の空の便の下りも10日がピークで、航空各社によりますと、羽田や大阪から各地に向かう便が10日は終日、ほぼ満席となりました。

各社はホームページなどで最新の状況を確認してほしいとしています。

【備えながらの帰省 各地で】

「両親と災害の備えを確認したい」羽田空港

羽田空港の国内線の出発ロビーはお盆の期間を行楽地や実家で過ごす家族連れなどで午前中から混雑しています。

利用者からは、地震や台風への備えをしたいという声が聞かれました。

鹿児島県の実家に子ども2人と帰省するという40代の女性は宮崎県で震度6弱の揺れを観測する地震があったことから「不安は少しあります。あまり遠出をしないで、実家でゆっくり過ごしたいと思います。両親と災害の備えの確認をしたいと思います」と話していました。

家族や親類とともに沖縄に旅行するという40代の男性は、巨大地震に注意を呼びかける臨時情報が出ていることについて、「いつ何があっても対応できるように家族で話し合っています。ホテルに到着したら、災害があったときはどこに逃げるべきか、確認したいと思います」と話していました。

12日、北日本に接近し、上陸するおそれがある台風5号についての声もありました。

北海道の実家に帰省するという40代の女性は「祖母の喜寿のお祝いのあと、洞爺湖に行こうと思っています。台風が不安ですが、影響がないことを願っています」と話していました。

全日空や日本航空によりますと羽田や大阪から各地に向かう便は10日ピークを迎え、終日ほぼ満席だとということです。

「いつでも避難できるように」JR新大阪駅

JR新大阪駅は午前中から多くの家族連れなどで混雑しています。「南海トラフ地震臨時情報」の発表を受け、利用客からは「休暇中も地震の情報に気を配りたい」といった声が聞かれました。

JRによりますと、ことしのお盆の期間中の東海道新幹線と山陽新幹線の予約は、去年の同じ時期に比べてともに20%以上増えていて、JR新大阪駅は午前中から帰省する家族連れや行楽地へ向かう人などで混雑していました。

8日「南海トラフ地震臨時情報」が発表されたことを受けて、利用客からは備えを確認しているという声も聞かれました。

愛媛県の実家に帰省するという男子大学生は「海や川で遊ぶ予定だが、防災マップを確認しておき、地震の時にいつでも避難できるようにしておきたい」と話していました。

また、福岡県の実家に家族で帰省するという30代の男性は「不安なので自宅のガスの元栓を閉めたりしてきた。休暇中も地震の情報には常に気を配りながら楽しみたい」と話していました。

「義母がひとり暮らし 一緒に過ごした方が安心」JR東京駅

JR東京駅の東海道新幹線のホームは、お盆休みで帰省する家族連れなどで混雑していて、帰省する人たちからは休みを楽しみながら、地震への備えもしっかりしたいという声が聞かれました。

静岡県に子どもと帰省するという50代の女性は「地震は不安ですが、ずっと仕事で忙しく年に1回の帰省なので行くことにしました。地震の情報を確認して状況によって早めに自宅に戻ってきたいと思います」と話していました。

香川県に子どもと帰省するという40代の女性は「義理の母が1人で暮らしていて、地震があるかもしれないので一緒に過ごした方が安心だと思って帰省することにしました。海に入りたい気持ちもありますが、できるだけすぐに避難できるように高台で過ごしたいと思います」と話していました。

一方、フランスから観光に訪れた50代の男性は「これから京都に向かい観光する予定です。大きな地震が来るかもしれないという情報は知っていますが、地震への準備ができておらず具体的にどのような対策をすればいいのか分からないので不安です」と話していました。

「備えながら、夏休み楽しみたい」竹芝桟橋

東京 港区の竹芝桟橋にある旅客船ターミナルは3連休初日の10日、大島などの伊豆諸島に向かう観光客や帰省客などで早朝から混雑していました。

フェリーを運航する東海汽船によりますと、8日、宮崎県で震度6弱の揺れを観測し南海トラフ巨大地震への注意を呼びかける臨時情報が出される中でも、伊豆諸島を結ぶ便はこの3連休も通常通り運航する予定でほぼ満席だということです。

客9人を連れて神津島に向かうという群馬県のダイビングショップのオーナーは、「きのうも神奈川県で震度5弱の地震があったので、少し心配ですが、行政などから出される情報を確認しながら、安全に楽しんできたい」と話していました。

また、親戚15人で神津島に遊びに行くという女性は、「2歳から中学生まで、子どもたちがとても楽しみにしていた旅行なので、中止という考えはありませんでした。ただ、地震は少し心配なので、いざというときの避難経路などはきちんと確認しておきたいと思います」と話していました。

出国ラッシュ 国際線は去年の34%増

成田空港ではお盆休みを海外で過ごす人の出国ラッシュが10日、ピークを迎えています。

成田空港の国際線の出発ロビーでは、午前中から大きなスーツケースを持った家族連れの姿などが見られました。

成田空港会社によりますと、9日から今月18日までに国際線を利用する人はあわせておよそ98万5900人と、去年の同じ時期に比べおよそ34%増加すると見込まれていて、出国ラッシュのピークとなる10日はおよそ5万7000人が出国する見通しです。

利用者の増加の要因としてはコロナ禍からの回復基調が続いているほか、円安によるインバウンドの増加が利用者数全体を底上げしているということです。

また、日本からの行き先としては韓国や台湾など比較的近い場所のほか、ハワイやフィリピンのセブ島といったリゾート地も人気だということです。

韓国のソウルへ旅行するという19歳の女性は「友達と2人で初めて行きます。ちょっと不安ですが、ショッピングを存分に楽しみたいです」と話していました。

また、グアムに出かける40代の男性は「前回行った時よりも旅費は3倍くらいに上がっていて驚きです。久しぶりのグアムですが、お金を使うところは使って節約するところは節約したいですね」と話し、8歳の娘も「プールやホテルでのごはんが楽しみです」と話していました。

成田空港での帰国ラッシュは今月17日がピークとなる見込みです。

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